【1月30日 AFP】カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)のインテルナシオナウ(Internacional)からJリーグ1部(J1)のセレッソ大阪(Cerezo Osaka)への移籍が正式発表されたウルグアイ代表のディエゴ・フォルラン(Diego Forlan)は、推定580万ドル(約6億円)という、緊縮財政が進むJリーグにあっての史上最高年俸を受け取る。

 セレッソはクラブの公式ウェブサイトで、34歳のフォルランが来る2014年シーズンからプレーすることで合意したと声明を発表した。

 2012年7月から在籍したインテルナシオナルで通算20得点以上を挙げたフォルランは、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やインテル(Inter Milan)、アトレティコ・マドリード(Atletico Madrid)という欧州のビッグクラブでのプレー経験も持つ。

 ウルグアイ代表としても、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)では大会最多タイの5得点を挙げて得点王となり、さらに大会最優秀選手(MVP)にも輝いた。

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の香川真司(Shinji Kagawa)がプロデビューを果たしたクラブでもあるセレッソは、報道によれば、フォルランに年俸約6億円を支払うという。

 Jリーグのこれまでの最高年俸は、リーグ開幕年の1993年、名古屋グランパス(Nagoya Grampus)がイングランド代表ストライカーのギャリー・リネカー(Gary Lineker)氏に支払った3億円だったが、フォルランはこれを上回ることになる。

 黎明期のJリーグでは各クラブが資金をぜいたくに使い、リネカー氏やジーコ(Zico)氏、ピエール・リトバルスキー(Pierre Littbarski)氏らを獲得することもあった。

 しかし観客動員が伸び悩み、テレビ放映権料が平凡な中で、このところ各クラブはビッグネームに頼らないチーム運営を強いられている。(c)AFP