■ウィンドウズとアップルのライバル関係

 マックは発売当初から好調な売れ行きを見せた。だがウィンドウズマシンがより低価格な値段設定で価格重視のユーザーたちへの優位性を確保した。マイクロソフトは、最初のウィンドウズを1985年末に発売した。

 マックとウィンドウズのライバル関係はシリコンバレーの伝説の一つであり、コーヒー店で一方に対する毒舌を聞くこともしばしばだ。

「ウィンドウズ対マックという感覚を作り上げたのはスティーブ・ジョブズ氏だと思う」と、カトキー氏は述べる。「スティーブ・ジョブズはいつもマイクロソフトを批判していたが、マイクロソフトがウィンドウズをリリースしたときから本当に激しくなった。彼は、コピーされたと言っていたよ」

 マイクロソフトはソフトウエア開発に専念し、マイクロソフトのパートナー企業にマックよりも低価格なウィンドウズ搭載マシンを販売させる方法でPC市場の主導権を握った。

「実際、アップルは1990年代末に廃業していてもおかしくなかった。人々も驚かなかっただろう」と、カトキー氏は振り返った。

 マイクロソフトとアップルのライバル関係は、モバイル端末時代の現在、グーグルのアンドロイド(Android)端末とのライバル関係に置き換わっている。(c)AFP/Glenn CHAPMAN