【1月22日 AFP】米海洋大気局(National Oceanographic and Atmospheric AdministrationNOAA)は21日、2013年が1880年の観測開始以来、4番目に温暖な年だったことを明らかにした。これは、地球温暖化の進行をさらに裏付ける証拠とされる。

 2013年の陸上と海上を合わせた平均気温は、20世紀の平均気温13.9度を0.62度上回った。また2013年の平均気温は、これまでの世界平均気温を37年連続で上回っている。

 NOAAによると、21世紀に入ってからの13年間は観測史上最も温暖な年が続いている。これまででは、2010年、2005年、1998年が最も気温が高かった。

 これらのデータは、NOAAが毎年行っている気温分析の一環として発表されたものだ。

 米航空宇宙局(NASA)も独自のデータを21日に発表しているが、NOAAの結果とはわずかに異なり、昨年の世界平均気温は、これまでで7番目に高かったとしている。

 専門家らは、観測年による実際の気温の差は非常に小さいが、地球温暖化に向かっている全体的な傾向は明らかだと指摘した。

 NASAの気候学者、ギャビン・シュミット(Gavin Schmidt)氏は「表面温度の長期傾向は異常であり、進行中の気候変動を裏付ける証拠が2013年(の記録)によって追加された」と述べている。

「1年や1シーズンでみると、偶発的な気候事象の影響が現れる場合もあるが、分析は長期的な観測を継続して行う必要性を示している」

(c)AFP