【1月20日 AFP】国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は19日、3年におよぶシリア内戦の終結に向けた和平会議に、イランが参加することが決まったと発表した。イランのモハマド・ジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相と協議を行った結果、「前向きで建設的な役割」を果たすとの確約を得たという。

 これにより、22日にスイスのモントルー(Montreux)で始まるシリア和平会議には、シリア内戦に関わる全ての主要国が初日から顔をそろえることとなった。

 24日には、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権と反体制派側との協議がジュネーブ(Geneva)で開催される予定だ。

 これまで米国および欧州主要国は、2012年6月30日にジュネーブで閉幕したシリア関係国会議で合意したシリア政権移行計画をイランが拒否していることを理由に、同国の和平会議参加には反対するとの立場をとってきた。

 一方の潘事務総長は「シリア危機の解決にはイランの参加が不可欠だと強く信じる」と表明。自身が議長を務める和平会議には、イランに加え、オーストラリア、バーレーン、ベルギー、ギリシャ、ルクセンブルク、メキシコ、オランダ、韓国、バチカン市国にも参加を要請したことを明らかにした。(c)AFP