【1月16日 AFP】オーストラリア・Aリーグのウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(Western Sydney Wanderers)は15日、所属の小野伸二(Shinji Ono)が今シーズン終了をもって退団し、日本に帰国することを発表した。

 チームの司令塔であり、ワンダラーズでも屈指の人気を誇る小野は、輝かしい2年間を過ごしたAリーグを去り、6月にJリーグ2部(J2)のコンサドーレ札幌(Consadole Sapporo)に加入する。札幌では1部昇格を目指すクラブに力を貸すことになる。

 ワンダラーズは、「夫人と2人の子どもを日本に残し、オーストラリアで2年を過ごしてきたシンジから、小さな家族のいる母国でキャリアを終えたいとの希望を伝えられた」と声明を発表した。

 日本代表として56試合に出場し、3度のW杯でプレーした小野は、ワンダラーズでも唯一無二の看板選手となっていた。

 クラブのCEOであるライオール・ゴーマン(Lyall Gorman)氏は、「シンジはピッチの内外を問わず究極のプロフェッショナルで、さらに究極の紳士でもある」と小野を評した。

 34歳の小野は、契約が切れる2014年5月まではワンダラーズでプレーを続けることになる。

 小野を中心としたワンダラーズは、この後AFCチャンピオンズリーグ2014(AFC Champions League 2014)に初参戦することになっており、また2季連続となるAリーグのファイナルシリーズ進出も確実視されている。

 ゴーマン氏は「シンジ・オノはわがクラブの物語に永遠に刻まれる。母国での成功を心から願っているし、誕生からここに至るまでの、わがクラブに対する途方もない貢献に感謝している」と語った。(c)AFP