【1月16日 AFP】フィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2014)は15日、ハンガリーのブダペスト(Budapest)で開幕し、女子シングル・ショートプログラム(SP)でロシアのアデリナ・ソトニコワ(Adelina Sotnikova)が首位に立った。

 2位にはユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia)がつけ、10代のロシア勢がトップ2を独占している。

ソチ冬季五輪の開幕を3週間後に控え、ロシア選手権4度の優勝を誇る17歳のソトニコワは、ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet)の楽曲「カルメン(Carmen)」に乗せた見事な演技を披露し、70.73点で首位発進した。

 しかし、15歳で大会最年少のリプニツカヤは、マーク・ミンコフ(Mark Minkov)作曲の「ユー・ドント・ギブ・アップ・オン・ラブ(You Don't Give Up on Love)」に合わせた演技で69.97点を記録し、首位のソトニコワにわずか0.76点差で17日のフリースケーティング(FS)を迎える。

 元世界女王で、欧州選手権で通算5度の優勝を誇るイタリアのカロリーナ・コストナー(Carolina Kostner)は首位と1.84点差の3位に、2012年の世界選手権で銀メダルを獲得したロシアのアリーナ・レオノワ(Alena Leonova)が64.09点で4位につけている。

 1994年リレハンメル冬季五輪でのオクサナ・バイウル(Oksana Baiul、ウクライナ)を最後に、同種目での五輪金メダルから遠ざかっている欧州勢にとって、2010年のバンクーバー冬季五輪で金メダルを獲得した韓国の金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ)、銀メダリストの浅田真央(Mao Asada)との対戦に向けて調整中の今、重圧は頂点に達している。

 赤色の衣装に身を包んだソトニコワは、冒頭の3回転トーループのコンビネーションジャンプを決めると、続く3回転フリップとダブルアクセルに成功し、12歳でロシア国内のシニア大会初優勝を果たした貫録を見せつけ、演技終了後にはガッツポーズをみせた。

 一方、大会2連覇中のコストナーは、フランツ・シューベルト(Franz Peter Schubert)作曲の「アヴェ・マリア(Ave Maria)」に乗せて、ミスのない安定感のある演技を披露した。(c)AFP