【1月10日 AFP】インドのデリー(Delhi)首都圏で9日、新たな首都圏政府が立ち上げた「汚職撲滅ホットライン」がスタートした。初日だけですでに数千件の電話が寄せられ、アルビンド・ケジリワル(Arvind Kejriwal)首都圏首相は「期待を上回る」反応を得られたと語った。

 反汚職を掲げる「庶民党(Aam Aadmi Party)」の党首でもあるケジリワル首都圏首相は、ホットラインの目的について、官僚の間でまん延する汚職を撲滅することだと説明。9日は受け付け開始から7時間で3904件の電話があったといい、ホットラインの設置で人々は「賄賂の受け取りを恐れるようになる」と自信を示した。

 インドの人々の間では、結婚証明書や運転免許証から死亡証明書の発行まで、何かを依頼するたびに賄賂を強要されるとの不満が絶えない。

「汚職撲滅ホットライン」の受付時間は午前8時から午後10時までで、公務員が賄賂を要求してきた場合の対応を助言する。

 ケジリワル首都圏首相によると、初日に受け付けた電話から38件の汚職を摘発したという。(c)AFP