【1月10日 AFP】仏パスツール研究所(Institut Pasteur)は7日、アルプス(Alps)の病院で乳児に静脈内投与されていた栄養剤用バッグから見つかった新種の細菌が、新生児3人が死亡した原因と考えられると発表した。

 仏南東部シャンベリ(Chambery)にあるこの病院では昨年12月上旬、新生児3人が別々の日に死亡し、保護者らが病院を告発していた。

 病院の新生児集中治療棟にあった栄養剤バッグ10個を分析したところ、すべてから細菌が検出された。環境由来の腸内細菌の一種で、これまでに発見されたことがなく、名前もないという。

 マリソル・トゥーレーヌ(Marisol Touraine)仏保健相は7日、6個の栄養剤用バッグに「1種類の同じ環境由来の細菌が存在していた」と発表したが、詳細は述べていない。細菌に汚染された場所や経路はいまだ不明だという。(c)AFP