【1月8日 AFP】天文学者らが「スーパーアース(巨大地球型惑星)」と呼ぶ惑星は太陽系の外に数多く存在するが、これらの惑星に関する研究が進めば進むほど、相対的に地球がますます「風変わり」な存在に感じられてくる──。

 天文学者らは、銀河系内のどこかに生命が存在することの示唆が得られるかもしれないと期待して、これまでに約3000個に及ぶ惑星のカタログ化に熱心に取り組んできた。地球の1~4倍の大きさの惑星は、米航空宇宙局(NASA)のケプラー(Kepler)宇宙望遠鏡で発見された惑星候補の約4分の3を占めていると考えられている。

 だが米首都ワシントン(Washington D.C.)郊外で開かれた米国天文学会(American Astronomical SocietyAAS)の年次総会で6日に行われた専門家らの発表によると、スーパーアースやミニネプチューン(小型海王星型惑星)などは割とありふれた存在であるものの、地球との類似点はほぼ皆無だという。

 米ノースウエスタン大学(Northwestern University)のヨラム・リスウィック(Yoram Lithwick)氏は「われわれの太陽系は、変わっているように思われる。ケプラーが発見したこれらの惑星はすべて異質な存在だから」と述べた。

 このようなスーパーアースやミニネプチューンについてリスウィック氏は、「膨大な量のガスに覆われていることは間違いなく、これは最も意外な結果だ」と話した。