■陸地に着くまではあと1~2週間

 ターニーさんは困難を極めたこの複雑な救出作戦がようやく成功したことについて、「本当にほっとした」と心境を明かし、マイクロブログのツイッター(Twitter)で、「われわれはオーロラ・オーストラリス号に無事着いた。中国の救助隊と(豪政府)南極局(Australian Antarctic Division)の尽力に心から感謝する」と記した。

 乗客らは氷の中に孤立した船からは解放されたが、オーストラリス号が南極の豪ケーシー(Casey)基地で燃料補給してから同国南部のホバート(Hobart)に帰港するまでは1~2週間かかるとみられる。

 一方ショカリスキー号の乗員22人は、氷が割れ自力運航を再開できるまで船内にとどまる見通し。同船は食料・燃料共に十分に積み込んでおり、乗員の身に危険は迫っていないという。(c)AFP/Amy COOPES