【1月2日 AFP】かつてパキスタンの軍事政権を率い、現在は国家反逆罪などで訴追されているペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)元大統領(70)が2日、審問のため裁判所へ出廷する途中に心臓の異常を訴え、そのまま病院へと搬送された。同元大統領の側近と警察当局が明らかにした。

 パキスタンの最高権力の座にあった1999年から2008年までの間に、複数の犯罪に関与したとして訴追されているムシャラフ元大統領は、身の安全が保証できないとして、これまで審理を2度延期されていたが、今回は特別法廷への出廷を命じられていた。

 警察幹部のジャン・ムハンマド(Jan Mohammad)氏は首都イスラマバード(Islamabad)の裁判所に対し、厳重な警備の中、審問のため裁判所へ移送する途中、「ムシャラフ元大統領は体調不良のため、軍の心臓疾患専門の施設へ搬送された」と語っている。

 同元大統領の側近はAFPに対し「状態は思わしくない」と話している。(c)AFP