【12月19日 AFP】(一部更新)米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手、デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)氏が19日、北朝鮮・平壌(Pyongyang)を訪問するため経由地の中国・北京(Beijing)に到着した。

 北京空港で記者団に囲まれたロッドマン氏は「世界中の人たちにとって、スポーツはとても大切なものだ」とコメント。来年1月8日に北朝鮮で開催を予定している元NBA選手らと北朝鮮チームとのバスケットボールの親善試合について「米国の人々、特にオバマ大統領の関心を引けるのではないかと期待している」と述べた。

 1月8日は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記の誕生日に当たる。ロッドマン氏は今年3月に北朝鮮を初訪問して以来、金第1書記を「生涯の友」と呼び、関係を深めている。訪朝は今回で3回目になる。

 一方、オバマ大統領は熱烈なバスケットボール愛好家として知られ、ロッドマン氏が1990年代にマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)元選手と共に所属したチーム「シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)」の大ファンでもある。

 ロッドマン氏は、今月初めに金第1書記が叔父の張成沢(チャン・ソンテク、Jang Song-Thaek)氏を処刑したことについて記者らから尋ねられると、「私には関係ない」と一蹴。米政府による北朝鮮への渡航自粛勧告についても「私にできることは何もない。何かが起きたとしても、それは私にはどうしようもないことだ」などと述べ、北朝鮮国内の政治からは距離を置く姿勢を見せた。(c)AFP