【12月13日 AFP】シリア内戦での化学兵器使用について調べていた国連(UN)の調査団は12日、化学兵器が少なくとも5回使用され、子供や一般人が大量虐殺されたこともあったという報告書を公表した。

 報告書は3月19日にハンアサル(Khan Al Asal)、4月29日にサラケブ(Saraqueb)、8月23日にグータ(Ghouta)、8月24日にジョバル(Jobar)、8月25日にアシュラフィエサハナヤ(Ashrafiah Sahnaya)で、それぞれ化学兵器が使用された「確かな証拠」や「その可能性に合致する証拠」があったとしている。

 国連調査団は、調査した7か所のうちバハリヤ(Bahhariyeh)とシェイクマクスード(Sheik Maqsood)の2か所では、化学兵器の使用を裏付けることができなかったとしている。

 シリアに派遣された調査団を率いたスウェーデンの専門家オーケ・セルストロム(Ake Sellstrom)氏は、禁止されている化学兵器が広範囲に使用されたとする中間報告書を9月16日に国連の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長に提出していた。(c)AFP/André VIOLLAZ