ブラジルW杯1次リーグ、注目集める各国の初戦
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【12月7日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の1次リーグ組み合わせ抽選会が6日、ブラジルのコスタドサウイペ(Costa de Sauipe)で行われ、魅力的なグループの初戦が決定した。
グループBでは、スペインとオランダという2010年南アフリカ大会(2010 World Cup)決勝の再戦が実現し、優勝経験国のドイツ、イタリア、イングランドは序盤に厳しい対戦に臨むことになった。
■グループA
ブラジル対クロアチア(6月12日、サンパウロ(Sao Paulo))
開催国ブラジルは、6度目の優勝をかける大会の初戦でクロアチアと対戦する。
ルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督率いるブラジルは、1950年の母国開催のW杯決勝でウルグアイに敗れた国民的な悲劇を拭い去ることを目指している。
優勝へのプレッシャーが、FCバルセロナ(FC Barcelona)で活躍するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を筆頭とした若手選手らにのしかかることになる。
本大会出場の切符をアイスランドとのプレーオフの末に手にしたクロアチアに対し、ブラジルは完勝を飾るとみられる。
■グループB
スペイン対オランダ(6月13日、サルバドール(Salvador))
オランダは、前回大会決勝での敗戦の借りを返すチャンスを早々に手にした。
ヨハネスブルク(Johannesburg)で行われた同決勝では、スペインのリズムを崩すべく厳しいタックルを仕掛けるチームだったオランダだが、ルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督の下で伝統的な攻撃的サッカーをそれに調和させ、進化を遂げている。
グループ2位に終われば決勝トーナメント1回戦でブラジルと対戦する可能性が高いため、他のグループの強豪国同士の対戦とは違い、両国は引き分けを狙うことはないだろう。
■グループD
イングランド対イタリア(6月14日、マナウス(Manaus))
過去4度優勝のイタリアとの対戦というだけでなく、熱帯雨林気候のアマゾンにあるマナウスでの高温多湿の状況にも対処が必要となる初戦を迎えるイングランドの厳しい課題は、想像しがたいものがある。
グループDにはシード国としてウルグアイも入っているため、16強入りのためにもイングランドはイタリア相手に少なくとも勝ち点1が必要となる。
■グループF
アルゼンチン対ボスニア・ヘルツェゴビナ(6月15日、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro))
今大会唯一の初出場国となったボスニア・ヘルツェゴビナは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が攻撃陣を牽引するアルゼンチン戦というこれ以上ないほど厳しい初陣を迎える。
アルゼンチンのアレハンドロ・サベジャ(Alejandro Sabella)監督は、ようやくメッシが国際舞台でも最高のプレーを披露できるフォーメーションを見つけ出した様子で、同国は南米予選を牛耳った。
しかしながら、マンチェスター・シティ(Manchester City)で活躍するエディン・ジェコ(Edin Dzeko)を擁するボスニア・ヘルツェゴビナは、1990年大会のカメルーン戦に0-1で敗れるなどしている、大会初戦で苦しむアルゼンチンの過去に勇気をもらうこともできる。
■グループG
ドイツ対ポルトガル(6月16日、サルバドール)
ポルトガルは、見事なプレーを披露したクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の活躍でプレーオフのスウェーデン戦に勝利し、本大会出場を決めた。
しかし、ドイツは避けたいという思いを口にしていたロナウドにとっては、全て思い通りにはならなかった。
欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)の両国の初戦となった直接対決で、ロナウドはほぼ沈黙し、試合はヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督率いるドイツが1-0で勝利した。
4度目の優勝を狙うドイツを大会序盤でつまずかせるために、ポルトガルはロナウドにはるかに多くのものを求める必要が出てくるだろう。(c)AFP/Kieran CANNING