【11月29日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ2013-14(UEFA Europa League 2013-14)は28日、グループリーグ第5節の試合が各地で行われ、グループKのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は2-0でトロムセIL(Tromso IL)を下した。

 トッテナムは、ノルウェーの厳しい寒さの中で勝利してグループ1位を確定させ、アンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督にかかっていた重圧も若干和らいだ。

 ここ数日の英国内の報道によれば、トッテナムが24日に行われたイングランド・プレミアリーグ第12節のマンチェスター・シティ(Manchester City)戦に0-6と大敗したことで、ビラス・ボアス監督の首が危うくなっている可能性があるという。

 そのため、チームがすでに決勝トーナメント進出を決めている状況とはいえ、この北極圏への遠征でまたしても低調な内容に終わっていれば、ビラス・ボアス監督に対する風当たりはさらに強まりかねなかった。

 大敗したシティ戦から、マイケル・ドーソン(Michael Dawson)とロベルト・ソルダド(Roberto Soldado)を除く先発9人を変更したトッテナムは、前半は無得点に終わったが、ハーフタイム明けにようやく、先日国内2部リーグへの降格が決まったトロムセのゴールをこじ開けた。

 アルフハイム・スタディオン(Alfheim Stadion)の人工芝のピッチで後半18分、トッテナムはブラド・キリケシュ(Vlad Chiriches)がアドナン・カウセビッチ(Adnan Causevic)のオウンゴールを誘発した。

 さらにトッテナムは同31分、ギルフィ・シグルズソン(Gylfi Sigurdsson)のパスからムサ・デンベレ(Mousa Dembele)がゴールを挙げ、リードを2点に広げた。

 その後はデンベレのシュートがポストに阻まれる場面はあったが、トッテナムは2-0の点差を保ってグループリーグの全勝を守り、30日に行われるプレミアリーグ第13節のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦に向けて自信を深めた。

 ビラス・ボアス監督は「連敗をしないことが重要だった。そのことは(アウェーでのシティ戦から)ロンドン(London)へ戻ったときも言っていた」と語った。

「気候や人工芝のことは分かっていたが、選手は良くやったし、これで良い形でユナイテッド戦へ向かうことができる」

(c)AFP/Andy SCOTT