【11月22日 AFP】スペインのマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相は21日、世界最優秀選手に贈られる「FIFAバロン ドール(FIFA Ballon d'Or)」の受賞予想で、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を支持していると明かした。

 レアル・マドリードのサポーターであるラホイ首相は、ポルトガル代表としても活躍する28歳のストライカーが同賞に値すると発言し、FCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するフランス代表のフランク・リベリ(Franck Ribery)については控えめに称賛の言葉を述べた。

 公営ラジオに出演した同首相は、「私はレアル・マドリードのファンであり、ずっとそうだった。もし投票権があればロナウドに1票入れる」と支持を表明した。

 最近になってロナウドの株は急上昇しており、昨年まで4年連続受賞を果たしているメッシに代わって選出される見方も強まっている。

 ロナウドは19日に行われたW杯ブラジル大会(2014 World Cup)欧州予選プレーオフ第2戦で今季5度目のハットトリックを達成し、スウェーデンを敗退に追い込み、ポルトガルを4大会連続となる本大会出場に導いた。

 同試合の3ゴールを含めて、ロナウドは代表戦とリーグ戦を合わせた最近6試合で13得点を記録している。

「スウェーデン戦で3得点を決めた。調子は最高潮だろう。彼はすべてを捧げ、全力を尽くすことができる選手。そうだね、私だったら彼に投票する」

 投票数が伸び悩んでいることを理由に、国際サッカー連盟(FIFA)は今週に入ってから投票期限を今月29日まで延長することを発表し、すでに票を終えている有権者に対しても投票し直すことを認めたため、ロナウドのタイトル獲得のチャンスは広がっていると見られる。

 調子を上げているロナウドとは対照的に、メッシは戦線離脱を余儀なくされており、FCバルセロナびいきの傾向が根強いスペイン・カタルーニャ(Catalunya)のスポーツ紙は、FIFAの決定を批判している。

 そんな中、ラホイ首相はロナウドのライバル候補であるメッシとリベリも受賞に値すると称えている。

「メッシもまた素晴らしいシーズンを過ごし、リベリはタイトルを総なめにしただろう?欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)、UEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2013)、それにドイツ王者にも輝いた」

(c)AFP