【11月15日 Relaxnews】インターネットの交流サイト「フェイスブック(Facebook)」上の人間関係から、ユーザーとパートナーの関係が持続するかどうか予測できるという研究が発表され、話題になっている。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると、コーネル大学(Cornell University)のジョン・クラインバーグ(Jon Kleinberg)教授とフェイスブックのエンジニア、ラース・バックストローム(Lars Backstrom)氏は、フェイスブックのプロフィルに配偶者などパートナーの存在を明らかにしている130万人を無作為に抽出して分析した。対象は20歳以上、フェイスブック上に500人から2万人の友達がいるユーザーで、全てのデータは匿名で使用された。

 クラインバーグ教授らは、特定の2人の人間関係の特徴を捉える「分散(dispersion)」という尺度に着目した。分散はおおむね、特定の2人の共通の友人たち同士が、相互によくつながっていれば低くなり、相互にあまりつながっていなければ高くなる。同教授らは分散を利用して、フェイスブック・ユーザーが友達リスト内の誰と結婚しているか60%の確率で判別できるアルゴリズムを開発した。

 研究チームが2年間にわたって2か月ごとに追跡調査したところ、カップルであることをフェイスブック上で明らかにしている2人が2か月以内に破局する可能性は、分散が低いカップルの方が、分散が高いカップルより50%も高かった。

 この研究は10月下旬にウェブ上で論文が発表された。来年2月にはソーシャル・コンピューティングに関する学会で発表される予定。(c)Relaxnews/AFPBB News