【11月9日 AFP】13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯(NHK Trophy 2013)は8日、東京で男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、高橋大輔(Daisuke Takahashi)が95.55点で首位に立った。

 元世界選手権王者の高橋は、ここまで苦戦してきた4回転ジャンプを成功させ、SP自己最高得点を記録した。

 佐村河内守(Mamoru Samuragochi)氏の楽曲「バイオリンのためのソナチネ(Sonatina for Violin)」の曲に乗せて演技を披露した27歳の高橋は、冒頭の4回転トーループを決めると、続くトリプルアクセルも成功した。

 GPシリーズ開幕戦のスケート・アメリカ(Skate America 2013)では4位に終わった高橋だが、その後も3回転・3回転のコンビネーションを決め、ステップでは最高難度のレベル4を獲得した。

 2位には84.74点でハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez、スペイン)、3位には82.70点で織田信成(Nobunari Oda)が続いた。

 高橋にとってこれまでのSP最高得点は、2012年に東京で開催された世界フィギュアスケート国別対抗戦で記録した94.00点だった。

 2010年のバンクーバー冬季五輪で銅メダル、同年の世界選手権で金メダルに輝いている高橋は、ここまで4回転ジャンプの成功率の低さに悩まされており、スケート・アメリカのSPでは4回転ジャンプとトリプルアクセルでバランスを崩し、フリーでは辛うじて4回転ジャンプの着氷に成功していた。

 高橋は「95点台の得点に驚いています。4回転ジャンプは思い切り跳ぶことだけを考えていました。緊張と不安に負けないようにしようと思っていました」とコメントした。

「明日のフリースケーティング(FS)でも、引き続き良い演技ができればいいなと思っています」

(c)AFP/Shigemi SATO