【11月6日 AFP】イランのモハマド・ジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相は5日、スイス・ジュネーブ(Geneva)で7、8の両日に行われるイランの核開発をめぐる国連安全保障理事会(UN Security Council)の常任理事国(米英中仏露)にドイツを加えた6か国(P5+1)との協議で、双方が合意に達する可能性があるという見方を示した。

 ザリフ外相は仏テレビ「フランス24(France 24)」に対し、「協議には、油断することなく、だが誠意を持って臨む必要があると考えている。われわれは合意する用意はできている」と語った。

 イランが新提案の概要を示した前回10月の協議は、全参加国から「実質的な協議だった」と歓迎された。双方はこれを土台に、いっそうの進展を期待している。

■IAEA事務局長をテヘランに招待

 またイランのアリアクバル・サレヒ(Ali Akbar Salehi)原子力庁長官は同日、国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)の天野之弥(Yukiya Amano)事務局長に来週テヘラン(Tehran)を訪問するよう招待したと発表した。

 サレヒ氏は、「天野氏に11日のテヘラン訪問を打診したところ、天野氏は実現させたいという考えを示してくれた」と述べ、さらに同事務局長と合意に達して共同声明を発表したい意向を明らかにした。イランとIAEAは、イランの核開発計画について2011年11月から10回の会合を重ねたもののあまり前進はみられていない。しかし穏健派とされるハサン・ロウハニ(Hassan Rowhani)イラン大統領の就任で、IAEAとの協議についても楽観論が広がっている。(c)AFP/Mohammad DAVARI