【10月30日 AFP】中国国営テレビは30日、北京(Beijing)の天安門広場(Tiananmen Square)で28日に5人が死亡した自動車炎上事件で、当局が容疑者5人の身柄を拘束したと報じた。当局は事件を初めて「テロリストによる攻撃」と呼んだ。

 中国中央テレビ(China Central TelevisionCCTV)はマイクロブログを通じて、英語で「容疑者らは事件の10時間後に逮捕された。事件はたった今、テロ攻撃と断定された」と述べた。炎上した自動車の中で死亡した3人は家族だったという。

 警察当局は事件後、市内の各ホテルに新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)出身の8人の容疑者に注意するよう警告していた。

 容疑者の大半はウイグル人とみられる。CCTVが報じた車内で死亡した3人の氏名もウイグル人風だった。

 中国当局はこれまで、ウイグル人が新疆ウイグル自治区でテロ攻撃を行っていると主張してきた。だが中国当局の主張する事件について事実確認をするのは困難で、また、亡命ウイグル人団体は、宗教的および文化的な規制を正当化するために中国当局が一連の出来事を誇張していると主張している。(c)AFP