【10月28日 AFP】男子テニス、スイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2013)は27日、スイスのバーゼル(Basel)でシングルス決勝が行われ、大会第1シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)は7-6、2-6、6-4で第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を下し、優勝を飾った。

 デルポトロはこの勝利で大会2連覇に成功したとともに、今月2度目のツアー優勝を果たした。

 一方のフェデラーは敗れたため、11月4日に開幕するATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2013)への出場権を確保することができなかった。

 来週開催のパリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2013)の初戦2回戦で勝利したら8つの出場枠のひとつを確実にものにすることができる。

 フェデラーは2回戦で、27日にバレンシア・オープン(Open de Tenis Comunidad Valenciana)で優勝したばかりのミハイル・ユーズニー(Mikhail Youzhny、ロシア)か、南アフリカのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson)と対戦することになっており、この試合で勝利したら通算6度目の優勝を目指して12度目のツアー・ファイナル出場を決めこととなる。

 3週間前の楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2013)でも優勝しているデルポトロは、セットカウント1-1で迎えた最終ラウンド、1ゲーム目でフェデラーが2度のダブルフォールトを犯したことからブレークし、これが勝利に繋がった。

「今週一番のプレーができた」とデルポトロは試合を振り返った。

「特に終盤に向けてどんどん良くなった。最後2つの自分のサービスゲームはこれ以上は望めないほどの出来だった」

 またデルポトロは、通算17度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇り、今大会では5度目の優勝を目指して10度目の決勝に進出していたフェデラーに対し、敬意を払った。

「ロジャーは素晴らしい人だ。この大会では何度も優勝している」

「ロジャーと対戦できるのはいつも光栄なことだ。彼はヒーローで、僕にとって憧れの存在。出場する大会ではすべて歴史を作っている」

 デルポトロはここ最近のフェデラーとの直接対戦で3連勝している。(c)AFP