【10月24日 AFP】イタリアの女優ソフィア・ローレン(Sophia Loren)さん(79)の納税額をめぐり同国税務当局とローレンさんとの間で39年間にわたって争われた裁判で、イタリア最高裁はローレンさん側の主張を認める判決を下したと、伊メディアが24日報じた。

 裁判ではローレンさんの1974年度の納税額が不十分だとの税務当局の指摘に対し、ローレンさん側は1982年に税金恩赦の対象になっていたと主張していた。伊日刊紙スタンパ(La Stampa)によるとローレンさんは最高裁の判決に喜んでいると述べ、「40年近くも続いた長い物語が、ようやく終わった。これまで私は未来だけを見つめてきた。これで、今回の嫌な経験も過去に置いていける」と話した。

 現在スイス在住のローレンさんは、1950年に映画デビュー。1961年に『ふたりの女(Two Women)』でアカデミー賞主演女優賞を獲得。1991年にはアカデミー名誉賞を受賞している。

 一方、1982年には所得税の申告漏れで、ナポリ(Naples)近郊の刑務所に17日間収監されたことがある。(c)AFP