【10月21日 AFP】イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)は20日、同国代表の弱体化を防ぐために設立された委員会のメンバーに、同代表のロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督とマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するリオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand)が加わったことを発表した。

 今月初頭にFAのグレッグ・ダイク(Greg Dyke)会長は8人の暫定メンバーを発表したが、今回の2人の加入により同委員会は10名で構成されることになった。

 委員会のメンバーは、プレミア・リーグにおけるイングランド人選手の増加に向けた方策を探り、来年3月には報告書を発表することになっている。

 ファーディナンドに白羽の矢が立ったのは、すでに公表されていたメンバーが全員白人の男性だったことでFA役員のヘザー・ラバッツ(Heather Rabbatts)氏から批判の声が上がったことが理由とされている。

 選出理由についてダイク会長は、「リオは選手として豊富な経験を積んでいる。ウェストハム(West Ham)の良質な育成システムを通じて頭角を現し、マンチェスター・ユナイテッドではリーグ制覇、欧州タイトルの獲得に貢献した。イングランド代表としてW杯にも出場しており、こうした議題において多くのものをもたらすことができる」と説明した。

「彼の参加については、他のメンバーを決定する前から本人とマンチェスター・ユナイテッドと時間をかけて話し合いを進めてきた」

「マンチェスター・ユナイテッドに所属する現役選手ということで、日常の仕事に影響を与えず、委員会の活動に全面的に参加する時間が確保できるかどうかという点を明確にする必要があったが、問題はないという合意を得た」

 すでに発表されていた委員会メンバーは、元代表指揮官のグレン・ホドル(Glenn Hoddle)氏、イングランド・フットボールリーグ(Football League)のグレッグ・クラーク(Greg Clarke)会長、FAのロジャー・バーデン(Roger Burden)副会長、イングランド・リーグ・マネージャーズ協会(League Managers' AssociationLMA)のハワード・ウィルキンソン(Howard Wilkinson)会長、イングランド・プロサッカー選手協会(Professional Footballers' AssociationPFA)のリッチー・ハンフリーズ(Ritchie Humphreys)会長、クルー・アレクサンドラ(Crewe Alexandra)でディレクターを務めるダリオ・グラディ(Dario Gradi)氏、リーズ・ユナイテッド(Leeds United)の元所属選手であるダニー・ミルズ(Danny Mills)氏となっている。(c)AFP