【10月15日 AFP】オーストラリア政府の研究チームが15日、南極で大昔のペンギンのふんを調べ、ペンギンの食性の変化などを調査するミッションのため、現地に向けて出発した。

 ミッションは、毎年、南極の夏にあたる10~4月にかけて行われる科学調査の一環で、今年は大昔のペンギンのふんと地球温暖化が南極の食物連鎖に及ぼす影響が焦点になるという。

 研究チームは、ペンギンがかつて生息していた地域を掘り返し、ペンギンのふんなどで構成されているその土壌で、魚の耳石やイカのくちばしなど、ペンギンの餌である生物の一部を探し、そこから、ペンギンの食性の変化を調査する。さらにその結果から、南極海(Southern Ocean)の水産資源への影響について調べるという。

 また、研究チームは、海洋酸性化によるプランクトンやバクテリアへの影響も調べる計画だ。(c)AFP