【10月3日 AFP】米国のジェームズ・クラッパー(James Clapper)国家情報長官は2日、2014会計年度の暫定予算不成立による政府機関の一部閉鎖で一時帰休を強いられる情報機関職員は全体の70%に上ると報告するとともに、事態は国家安全保障を損ねると警告した。

 米監視プログラムに関する上院司法委員会の公聴会に出席したクラッパー長官は、法的基準にのっとり「差し迫った脅威」に対応する職員以外は全て一時帰休させねばならなかったと説明。重要でない職員など1人もおらず、誰を残すかは苦渋の選択だったと明かした。 

 また事態は、軍事援助や外交支援における米国の国際的な能力を損ね、その弊害は徐々に蓄積して危機が増していくと語った。

 さらにクラッパー長官は、外国の情報機関にとって、この状況は米国の情報機関職員を勧誘し放題の「ドリームランドだ」と皮肉った。(c)AFP