【10月3日 AFP】2009年の米歌手・故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの急死をめぐり、遺族が公演主催会社AEGライブ(AEG Live)に巨額の損害賠償金の支払いを求めて米カリフォルニア(California)州で起こした民事訴訟で、陪審団は2日、遺族側の訴えを退ける評決を下した。

 5か月にわたり続いた審理で遺族らは、ジャクソンさんの死因となった不眠治療薬プロポフォールを処方したコンラッド・マーレー(Conrad Murray)医師を雇用したのはAEGライブであり、監督を怠った責任があると主張。ジャクソンさんの3人の子どもの精神的損失の埋め合わせとして一人当たり8500万ドル(約82億8000万円)の損害賠償に加え、経済的損失に対し金額を明示しない損害賠償を求めた。経済的損失に対する賠償金は16億ドル(約1560億円)と推定されていた。

 だが陪審団は、AEGライブがマーレー医師を雇った事実は認めたものの、ジャクソンさんを治療するに当たり不適切な人物ではなかったと判断した。(c)AFP