【10月2日 AFP】駐ベネズエラ米代理大使と外交官2人が国外退去に処されたことへの報復措置として、米政府は1日、首都ワシントン(Washington D.C.)に駐在するベネズエラ代理大使と外交官2人の国外退去を命じた。両国が同日夜、明らかにした。

 米国務省職員によると、ベネズエラのカリクスト・オルテガ・リオス(Calixto Ortega Rios)代理大使と外交官2人が同日、48時間以内に国外に退去するよう命じられたという。

 同職員は「ベネズエラ政府が根拠のない主張に基づいて米国の外交官を追放したことは遺憾だ。米国としても同等の措置を取らざるを得ない」と述べ、これらの動きが両国の利益とはならず、外交政策を進める上で得策ではないとの見解を示した。

 これに先立ちベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は9月30日、ケリー・キダーリング(Kelly Keiderling)米代理大使らが「野党と協力して破壊工作活動を画策した」として同国からの追放を命じていた。

 ベネズエラ政府は、米代理大使ら3人が野党勢力に資金援助を行い「電力システムと経済を破壊する活動を奨励」したと主張している。(c)AFP