【9月25日 AFP】パキスタン南西部を24日に襲ったマグニチュード(M)7.7の大地震により、少なくとも46人が死亡、多数の家屋が倒壊したという。被災地周辺は建物から路上に逃げ出した人たちで大混乱になった。
 震源は、バルチスタン(Baluchistan)州の州都クエッタ(Quetta)から南西へ350キロ離れたアワラン(Awaran)地区付近。発生時刻は午後4時29分(日本時間同日午後8時29分)、震源の深さは20キロだった。揺れはインドの首都ニューデリー(New Delhi)やアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)でも感じられたという。
 震源周辺地域の人口はまばらで、建物の大半は土で作られている。米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)は過去のデータからすると多数の死傷者が出る恐れがあるとして、非常警報を発令した。

 同州高官の1人はAFPに対し、この地震で少なくとも46人の死亡が確認され、100人以上が負傷したと発表。またアワラン地区の警察幹部は、「現場では家屋が多数倒壊しており、死者数は増える恐れもある」と話している。同州はアワラン地区に非常事態宣言を出し、軍は医療チームに加え、救援活動を支援するため兵士と民兵200人を動員している。(c)AFP