【9月23日 AFP】13F1第13戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2013)は22日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が優勝を果たした。

 この上ないドライビングで勝利を決め、ベッテルは4年連続となるドライバーズタイトル獲得に一気に近づいた。

 ポールポジションからスタートしたベッテルは第1コーナーで、前に出たメルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)とせめぎ合い先頭を奪った。

 レース中にはセーフティーカーが投入されたにもかかわらず、影響を受けることなくベッテルはトップでフィニッシュし、ベルギーGP(Belguim Grand Prix 2013)、イタリアGP(Italian Grand Prix 2013)に続いて3連勝を遂げた。シンガポールでは3年連続での優勝となった。

 2位にはフェラーリ(Ferrari)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が入った。今季あと残すところ6レースとなった現在、総合順位では首位のベッテルが60ポイント差で2位のアロンソをリードしている。

 3位には背中の痛みに悩まされながらも健闘したロータス(Lotus F1 Team)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が入った。

 一方、レッドブルのマーク・ウェーバー(Mark Webber)は終盤に追い上げを見せるもエンジンの故障で15位に終わり、アロンソのフェラーリマシンの脇に乗ってピットに戻った。

 メルセデスAMGのロズベルグとルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が順に4位、5位に入り、フェラーリのフェリペ・マッサ(Felipe Massa)が6位、マクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のジェンソン・バトン(Jenson Button)とセルジオ・ペレス(Sergio Perez)が7位と8位にそれぞれ続いた。

 再びベッテルの勝利で終わったレースだったが一部にはそれを好ましく思わないファンもおり、ベッテルが表彰台に立った時にはブーイングが巻き起こった。ベッテルはベルギーGPとイタリアGPでも同じような扱いを受けている。

 ベッテルは「(ブーイングをしたファンは)ツアー客なんだ。バスで(各地のGPを)回っているんだよ」と冗談交じりにコメントした。(c)AFP/Talek HARRIS