【9月21日 AFP】香港国際マラソン(Hong Kong Marathon)の主催者は17日、出場者に携帯電話で自分を撮影しないよう求める声明を発表した。今年の同大会では、スタート地点で「自撮り」をしようとした女性が邪魔となり、ランナーが詰まってぶつかる事故が発生しており、これを受けた措置だという。

 主催側では、携帯電話を完全禁止にすることは非現実的だとしながらも、来年2月16日の香港国際マラソンに向け、フェイスブック(Facebook)やテレビ、ラジオなどを使って「自撮り」をしないよう呼び掛けている。

 大会組織委員会のウィリアム・コー(William Ko)委員長は、AFPの取材に対し「出場者自身と他のランナーの安全に配慮してほしいと呼び掛けている。大会当日には市当局に掲示板を用意してもらい、スタート地点、ルート上、ゴール地点といった危険な場所で注意を促す」と語った。

 18年前に始まった香港国際マラソンではフルマラソン(42.2キロ)の他に、ハーフマラソンと10キロマラソンがあるが、昨年の衝突は10キロマラソンの開始地点で、自分の写真を撮ろうとした女性参加者が携帯電話を落として拾おうとし、かがみ込んだところへ後ろのランナーたちがつまずいて起きた。(c)AFP