【9月4日 AFP】米ニューヨーク(New York)ブルックリン(Brooklyn)で1歳4か月の男児が何者かに頭部を撃たれて死亡するという事件があり、警察は1万2000ドル(約120万円)の報奨金を用意して目撃情報を募っている。

 1日夜、ブルックリンのブラウンズビル(Brownsville)地区でアンティク・ヘニス(Antiq Hennis)ちゃんが父親(21)が押すベビーカーに乗って祖父母宅に向かっていたところ何者かが発砲し、4発中2発がベビーカーに当たった。警察によると父親には複数の逮捕歴があり、狙撃者は父親を狙って発砲したとみられるが、父親は警察への供述を拒否しているという。

 事件を受け、マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)市長は、「違法な銃が相も変わらずニューヨーク市に流入し犯罪者の手にわたり続ける理由は、ただ1つしかない」と述べ、米連邦議会は銃規制強化法案を否決し、多くの州で銃所持が認められ、犯罪者は簡単に銃を手にしていると指摘し、既存の銃規制は緩すぎると批判した。

 市長室が3日に発表した統計によると、アンティクちゃんは今年に入ってからニューヨークで224人目の犯罪犠牲者となった。224人のうち129人が銃による犠牲者だという。(c)AFP