新体操世界選手権で珍事、ウクライナ選手の表彰式でロシア国歌流れる
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【8月30日 AFP】ウクライナのキエフ(Kiev)で行われている第32回世界新体操選手権大会(32th Rhythmic Gymnastics World Championships)で、ウクライナの選手の優勝を祝う表彰式で誤ってロシアの国歌が流れるという事態が起こり、運営側は赤面している。
大会初日となった28日、ウクライナのガンナ・リザディノワ(Ganna Rizatdinova)は個人種目別のフープを制し、金メダルを獲得した。
ところが表彰台の頂点で国歌を口ずさみ始めた瞬間、流れているのがウクライナではなく、ロシアの国歌であることに気がついた。
戸惑いの笑みを浮かべたリザディノワだったが、表情はすぐさま不満げなものへと変わり、それとともにキエフ・スポーツ宮殿(Kiev Palace of Sports)に集まったウクライナのファンは憤慨し、一斉に野次や罵声を飛ばした。
担当者は数秒後に正しい曲へと切り替え、その後はウクライナ国歌が大音量で流された。
ウクライナの国営テレビは、ロシア国歌は、同国の選手が優勝したボール競技用に用意されていたものだと報じた。
メディアはリザディノワのコメントを引用し「すごくびっくりしたし、それにちょっと怒ってもいます。何より、ここはウクライナです。一体何があったんでしょうか」と報じている。
「みんなウクライナの勝利に慣れていないんでしょう。そうとしか説明がつきません。金メダルはいつもロシアの選手が独占するもので、ロシアの国旗が掲げられることのほうがはるかに多いんですから」
ウクライナの国粋主義者は、ロシア国歌を旧ソビエト連邦による圧政と結びつけ、ウクライナに対する著しい侮辱だとみなしている。
ロシアでは旧ソ連の崩壊後、一時は別の国歌が採用されていたが、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の就任とともに、ソ連時代の国歌と同じメロディの使用が義務づけられている。(c)AFP
大会初日となった28日、ウクライナのガンナ・リザディノワ(Ganna Rizatdinova)は個人種目別のフープを制し、金メダルを獲得した。
ところが表彰台の頂点で国歌を口ずさみ始めた瞬間、流れているのがウクライナではなく、ロシアの国歌であることに気がついた。
戸惑いの笑みを浮かべたリザディノワだったが、表情はすぐさま不満げなものへと変わり、それとともにキエフ・スポーツ宮殿(Kiev Palace of Sports)に集まったウクライナのファンは憤慨し、一斉に野次や罵声を飛ばした。
担当者は数秒後に正しい曲へと切り替え、その後はウクライナ国歌が大音量で流された。
ウクライナの国営テレビは、ロシア国歌は、同国の選手が優勝したボール競技用に用意されていたものだと報じた。
メディアはリザディノワのコメントを引用し「すごくびっくりしたし、それにちょっと怒ってもいます。何より、ここはウクライナです。一体何があったんでしょうか」と報じている。
「みんなウクライナの勝利に慣れていないんでしょう。そうとしか説明がつきません。金メダルはいつもロシアの選手が独占するもので、ロシアの国旗が掲げられることのほうがはるかに多いんですから」
ウクライナの国粋主義者は、ロシア国歌を旧ソビエト連邦による圧政と結びつけ、ウクライナに対する著しい侮辱だとみなしている。
ロシアでは旧ソ連の崩壊後、一時は別の国歌が採用されていたが、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の就任とともに、ソ連時代の国歌と同じメロディの使用が義務づけられている。(c)AFP