【8月2日 AFP】イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のドンカスター・ローヴァーズ(Doncaster Rovers)は今季、思いがけない新戦力を獲得した。英人気アイドルグループ、「ワン・ダイレクション(One Direction)」のメンバー、ルイ・トムリンソン(Louis Tomlinson)だ。

 ドンカスター出身のトムリンソンは、2010年に人気オーディション番組『Xファクター(The X Factor)』でスターダムにのし上がり、サッカーよりも、ワン・ダイレクションのヒットソングの方で名を馳せている。

 しかし現在21歳のトムリンソンは、現在でもローヴァーズのシーズンチケットを持っているほどのファンで、しかも過去にはクラブのスタジアムでウェイターとして働いていたという。そしてこの度、子ども向けホスピス施設への支援活動の一環として、ローヴァーズの非契約選手になることとなった。

 13-14シーズンにローヴァーズの背番号28番をあてがわれたトムリンソンは、「子どもの頃からの夢でした」と喜んだ。

 そして、「ローヴァーズに入団できてとても光栄に思っています。クラブとチャリティーを支援するのが目的です」と語った。

 しかしローヴァーズに加入したからといって、トムリンソンが歌手からサッカー選手に転身するわけではない。

 クラブの広報担当は、トムリンソンがローヴァーズのユニホームを着てチームの一員としてチャリティーマッチに出場する日が「シーズン中いつか」来ることを願っていると話した。

 ワン・ダイレクションのファーストアルバム『アップ・オール・ナイト(Up All Night)』は米ビルボード(Billboard)のトップ200チャートをはじめ、世界16か国で1位を獲得した。

 今年の12月には、同グループを追ったドキュメンタリー、『This is Us』が発表される予定となっている。(c)AFP