【7月25日 AFP】フランス上院の委員会は24日、1998年のツール・ド・フランス(Tour de France)で故マルコ・パンターニ(Marco Pantani、イタリア)氏、ヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich、ドイツ)氏らが禁止薬物エリスロポエチン(EPO)を使用したとする報告書を発表した。

 同大会では、2004年にコカインの過剰摂取で死亡したパンターニ氏が優勝を飾り、ウルリッヒ氏が2位に入った。

 自転車界の暗い過去の具体的な証拠となる調査結果の中で、EPO使用者としてエリック・ツァベル(Erik Zabel、ドイツ)やマリオ・ チポッリーニ(Mario Cipollini、イタリア)の名前も挙がっている。

 この報告書の中では、その他に13人の名前が薬物使用者として挙がっている。

 一方で同委員会は、仏紙ルモンド(Le Monde)が前日にEPO使用者と報じていた98年のツールで3位に入ったボビー・ジュリク(Bobby Julich、米国)氏について、確かな証拠は認められなかったとしている。(c)AFP