【7月18日 AFP】男子ゴルフ今季メジャー第3戦、第142回全英オープン(The 142nd Open Championship)に出場するジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)が17日、優勝するために必要なのは、メジャー初制覇を遂げた6月の第113回全米オープン選手権(2013 US Open Championship)を忘れることだと述べた。

 ローズはペンシルベニア(Pennsylvania)州アードモア(Ardmore)のメリオン・ゴルフクラブ(Merion Golf Club)で行われた全米オープン選手権で、イングランド人選手としては43年ぶりとなる全米オープン制覇を達成するとともに、自身初のメジャータイトルを獲得した。

 イングランド人選手がメジャーを制覇したのは、1996年にマスターズ・トーナメントで勝利したニック・ファルド(Nick Faldo)以来のとなる。

 イーストロージアン(East Lothian)のリンクス、マーフィールド・ビレッジGC(Muirfield Village GC)で行われる今大会にローズが優勝すれば、1992年に同地で優勝したファルド以来のイングランド人選手による全英制覇を達成することになる。

 全米オープンと全英の連勝は、全盛期のタイガー・ウッズ(Tiger Woods)がメジャー4連勝を成し遂げる過程で2000年に達成しているが、ローズが連勝に成功すれば、それ以来の快挙となる。

 しかしローズは、何よりもまず、全米オープンを頭から消し去る必要があると語った。ローズは全米オープンの翌週の大会には出場したものの、その後は3週間にわたって休養を取り、心身両面の回復にあてている。

「僕にとっては間違いなく、今までに経験したことのない挑戦になるだろう。全米オープンを取ったんだからね。声援もたくさんもらえるだろうし、それはうれしいことだ」

「しかし僕にとっての課題は、この大会に集中してプレーすることだ。5分おきにメリオンに引き戻されるようではいけない。今回立ち向かうべき唯一の課題はそこだよ」

 また、メジャー直前の準備期間に3週間の休養を取ったことで、ゴルフ勘に不安はないかとの問いに対しては、後悔はしておらず、最終日には自分の判断が報われるはずだと答えた。

「この大会で勝負し、最終日へ進んで優勝争いに絡もうと思うなら、休む時間は必要になる。そこまで行けば、休みを取ってフレッシュな状態へ戻したことがうまく効いてくるはずだ」

「もちろん、そこまで行くのは難しい。日曜まで上位につけるには、いいゴルフをたくさんしなくちゃならない。けどそうなれば、絶対に間違いない。きっとその時、休みは必要だってわかるはずなんだ」

(c)AFP/Allan Kelly