【6月25日 AFP】韓国の未来創造科学省は25日、大統領府(青瓦台、Blue House)を含む複数の政府機関などの公式ウェブサイトがハッキングを受けたことを明らかにし、サイバー危機警報を発令した。

 同省は声明で、大統領府の公式サイトを含む複数のサイトが何者かのサイバー攻撃によって接続が遮断されたと発表。全5段階あるサイバー攻撃に対する警戒レベルを、レベル1から2に引き上げた。

 組織的攻撃とみられる一連の攻撃は25日午前に始まり、多数のニュースメディアのウェブサイトに加え、国務調整室を含む複数の政府機関が影響を受けた。

 同省の声明では、サイバー攻撃の実行犯に関する推測はなされていない。

 一連のハッキングが起きた6月25日は、朝鮮戦争(Korean War)の開戦からちょうど63年に当たる。ハッキングされたサイトには、国際ハッカー集団アノニマス(Anonymous)を名乗る文言が残され、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記を称賛するメッセージもあった。

 アノニマス側はマイクロブログのツイッター(Twitter)の公式アカウントで、この攻撃への関与を否定する一方で、朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)や朝鮮労働党の機関紙「労働新聞(Rodong Sinmun)」を含む多数の北朝鮮メディアのウェブサイトのハッキングに成功したと述べている。(c)AFP