【6月24日 AFP】米政府当局による個人情報収集プログラムの存在を暴露してスパイ行為などの罪で訴追された米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者(30)は23日、移動先の露モスクワ(Moscow)で南米エクアドルに亡命を申請した。エクアドルのリカルド・パティニョ(Ricardo Patino)外相がマイクロブログのツイッター(Twitter)で明らかにした。

 エクアドルの左派政権を率いるラファエル・コレア(Rafael Correa)大統領は、ベネズエラの故ウゴ・チャベス(Hugo Chavez)前大統領と並ぶ反米の急先鋒として知られ、内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創設者、ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者も英ロンドン(London)の同国大使館に1年以上にわたって身を潜めている。

 パティニョ外相によるとエクアドル政府はスノーデン元職員の亡命申請を受領した。ウィキリークスがツイッターで明らかにしたところによると、スノーデン元職員は外交官らとウィキリークスから派遣された弁護士に伴われ、安全なルートでエクアドルに向かうという。

 一方、米国はスノーデン元職員の米国旅券を無効にした。関係筋の情報として伝えられた報道内容を、インド訪問中のジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官に同行しているジェン・サキ(Jen Psaki)米国務省報道官が24日未明に確認した。(c)AFP