【6月24日 AFP】サッカーコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)は23日、グループBの2試合が行われ、ウルグアイは8-0でタヒチに勝利し、準決勝進出を決めた。

 ブラジル・レシフェ(Recife)のアレナ・ペルナンブコ(Arena Pernambuco)で行われたこの試合では、開始79秒でニコラス・ロデイロ(Nicolas Lodeiro)のコーナーキックからアベル・エルナンデス(Abel Mathias Hernandez Platero)がヘディングシュートで大会史上最速となるゴールを決め、ウルグアイが先制した。

 エルナンデスはこの試合で計4ゴールを量産し、ウルグアイはさらにディエゴ・ペレス(Diego Perez)、ロデイロ、ルイス・スアレス(Luis Suarez)の2ゴールで合計8得点を記録している。

 20日のスペイン戦で0-10と記録的な大敗を喫し、初戦のナイジェリア戦でも1-6と負けているタヒチが全敗で大会を去る一方で、グループリーグ突破を果たしたウルグアイは26日にベロオリゾンテ(Belo Horizonte)で開催国のブラジルと対峙する。

 南米王者のウルグアイを率いるオスカル・タバレス(Oscar Tabarez)監督は準決勝進出をかけた一戦で先発イレブンを全員入れ替え、前線のディエゴ・フォルラン(Diego Forlan)、スアレス、エディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)を全員ベンチスタートとし、累積警告のため出場停止となったディエゴ・ルガーノ(Diego Lugano)に代わってイタリア・セリエAのボローニャ(Bologna FC)に所属するペレスがキャプテンマークを引き継いだ。

 前半24分、ヘルナンデスが巧みなボレーシュートでタヒチのGKジルベルト・メリエル(Gilbert Meriel)を破り2点目、さらに同27分にはペレスが3点目を追加した。

 とはいえ、完全に一方的な試合だったわけでもない。タヒチで唯一のプロ選手であるマラマ・ヴァイルア(Marama Vahirua)がロングシュートでウルグアイのGKマルティン・シルバ(Martin Silva)を脅かすと、スティービー・チョン・フエ(Steevy Chong Hue)が単独でウルグアイのDF陣を突破したが、残念ながらフィニッシュに持ち込めなかった。

 そんな中、前半ロスタイムにはセリエAのインテル(Inter Milan)に所属するワルテル・ガルガノ(Walter Gargano)からパスを受けたヘルナンデスが再びメリエルを翻弄して自身3得点目を挙げた。

 試合が後半に折り返してからも印象的な場面があった。ウルグアイがPKのチャンスを得たものの、メリエルがアンドレス・スコッティ(Andres Scotti)のシュートをセーブ。その後、スコッティはこの試合2枚目の警告を受け退場となった。

 数的有利に立ったのもつかの間、後半16分にロデイロの得点でウルグアイに5点のリードを許した直後、テエイバリイ・ルディビオン(Teheivarii Ludivion)もこの試合で2枚目のイエローカードを受け、タヒチもまた10人での戦いを余儀なくされた。

 同22分にはヘルナンデスがPKを決めて自身4得点目を挙げると、ガストン・ラミレス(Gaston Ramirez)に代わってピッチに入ったスアレスが終了間際に立て続けにゴールを決め、ウルグアイの怒涛の攻撃を締めくくった。(c)AFP