【6月22日 AFP】24日に開幕するウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)、男子シングルスの組み合わせが21日に決定した。

 順当に勝ち上がりを決めれば、ウィンブルドンで通算7度のタイトルを誇る大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と過去2度の優勝を果たしている第5シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が準々決勝で激突する。

 フェデラー、ナダル、さらに第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)がトーナメントの組み合わせで同じ山に入り、第1シードで2011年大会王者のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)にとっては好ましい抽選となった。

 今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2013)覇者であるジョコビッチは、強豪のライバル選手と決勝まで当たることがない。

 一方、2012年大会(The Championships Wimbledon 2012)で2回戦敗退を受けて第5シードで臨むことになったナダルは、過去30回対戦しているフェデラーと同じブロックに入り、両者が勝ち進めば準々決勝で顔を合わせる。

 ウィンブルドンにおける両者の対決では、2006年と2007年にフェデラーが決勝でナダルを下しているが、2008年の決勝ではナダルがリベンジを果たしている。そんなナダルは、故障に悩まされたひざの耐久性に今でも不安が拭い切れていないことを認めている。

 大会が開催されるオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club)で2003年に四大大会(グランドスラム)初優勝を飾ってから10年という節目を迎えるフェデラーは、8度目のウィンブルドン制覇で大会記録更新を狙う。そんなフェデラーの挑戦は、ルーマニアのヴィクトル・ハネスク(Victor Hanescu)との初戦で幕を開ける。

 2008年、2010年に優勝を果たしているナダルは昨年、チェコのルカシュ・ロソル(Lukas Rosol)相手に2回戦敗退を喫し、そこから約7か月間の戦線離脱を余儀なくされた。全仏オープンテニス(French Open 2013)で大会史上最多8個目のタイトルを獲得したばかりのナダルは、1回戦でベルギーのスティーブ・ダルシ(Steve Darcis)と対戦する。

 ジョコビッチはドイツのフロリアン・マイヤー(Florian Mayer)を初戦に迎え、昨年準優勝に終わったマレーは14日に行われたエイゴン選手権(AEGON Championships 2013)準々決勝で勝利を挙げているドイツのベンジャミン・ベッカー(Benjamin Becker)と再び対戦する。

 マレー、フェデラー、ナダルの3選手は大会初日の24日に初戦を迎える。

 シードの順位通りにトーナメントが進めば、準々決勝のカードはジョコビッチと第7シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)、第4シードのダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)と第8シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)、ナダルとフェデラー、マレーと第6シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)という顔ぶれになる。

 日本勢では、大会第12シードの錦織圭(Kei Nishikori)がオーストラリアのマシュー・エブデン(Matthew Ebden)と、添田豪(Go Soeda)がオーストリアのアンドレアス・ヘイダーマウアー(Andreas Haider-Maurer)とそれぞれ1回戦で対戦する。(c)AFP