【6月21日 AFP】12-13NBAファイナル(7回戦制)は20日、第7戦が行われ、マイアミ・ヒート(Miami Heat)が95-88でサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)を破り、ファイナル2連覇に輝いた。  ヒートのファイナル制覇は05-06シーズンと11-12シーズンに続き、チーム史上3度目。NBAで2連覇を達成したのは08-09シーズンと09-10シーズンに優勝したロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)以来となる。

 レブロン・ジェームズ(LeBron James)が5本の3ポイントシュートを成功させるなど37得点12リバウンド4アシストの活躍を見せ、2年連続、通算2度目のプレーオフ最優秀選手(MVP)に選出された。

 ヒート移籍後2個目のチャンピオンリングを手にしたジェームズは、「すごく良い気分だ。驚くほど素晴らしいチームだ。ヒートに移籍した時に自分が抱いてた夢が全てかなった。タイトル2連覇を達成した気分は信じられないくらい気持ちいい」と喜びを語った。

 また、ドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)が23得点10リバウンドをマークした他、途中出場のシェーン・バティエ(Shane Battier)が8本中6本のフィールドゴールを決めて18得点を挙げた。

 ヒートは今季、史上2位となる27連勝を飾るなどして、66勝16敗というリーグ史上最高成績を記録し、プレーオフ進出を決めた。

 一方のスパーズは5度目のファイナル進出にして初のファイナル敗退を喫し、悲痛の準優勝に終わった。

 スパーズは、18日に行われた第6戦の終盤に5点リードでファイナル制覇に近づいたが、終了間際になってヒートに追いつかれるとオーバータイムに逆転され、勝負の行方を第7戦まで持ち越されてしまった。

 第7戦の試合では、第4クオーター残り28秒にジェームズが19フィート(約5.8メートル)からの重要なジャンプシュートを決めた後、反対側でスパーズのティム・ダンカン(Tim Duncan)がシュートを外し、ヒートが92-88でのリードを奪った。

 その後ジェームズは、スパーズのエマヌエル・ジノビリ(Manu Ginobili)からボールを奪って残り23秒に2本のフリースローを成功させ94-88とし、残り16秒でウェイドがフリースローを決めた。

 この試合でヒートが決めた95点中、60点をウェイドとジェームズ2人だけで挙げている。

 スパーズではダンカンが24得点12リバウンド、カウィ・レナード(Kawhi Leonard)が19得点16リバウンドを決めた。

 しかし1978年以降初めて、ファイナル第7戦を敵地で制してNBA優勝を飾るチームとなるには至らなかった。(c)AFP/Greg Heakes