【5月21日 AFP】イタリアサッカー連盟(Federazione Italiana Giuoco CalcioFIGC)は20日、セリエAのASローマ(AS Roma)の本拠地スタディオ・オリンピコ(Olympic stadium)で行われる次のリーグ戦で、同スタジアムの一部を無観客として行うよう命じた。

 12日にサン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で行われたACミラン(AC Milan)との一戦で、ミランのマリオ・バロテッリ(Mario Balotelli)に向けたと思われる人種差別的なチャントがローマ側のサポーターから起きたことで処分が下された。

 試合はスコアレスドローに終わったが、人種差別の標的にされた選手はバロテッリの他に複数いたとされる。

 チャントが勃発すると主審はローマのサポーターに止めるよう警告し、試合は数分間の中断に突入した。

 同連盟は、「ローマの次戦ではクルバ・スッド(Curva Sud、南側スタンド)へのファンの立ち入りを禁止する」と声明を発表した。 「クルヴァ・スッド」と呼ばれるホーム側のゴール裏は通常、狂信的なウルトラス(Ultras)と呼ばれるローマのサポーターで埋め尽くされる。(c)AFP