【4月19日 AFP】米国で昨年、酔った状態で同級生の男子生徒3人から性的暴行を受けた上、その写真を学校中に広められ自殺した15歳少女の遺族が、暴行した3人を相手取り訴訟を起こした。

 米カリフォルニア(California)州サラトガ(Saratoga)の高校に通っていたオードリー・ポットさん(当時15)は昨年9月、参加したパーティーで男子同級生3人に襲われ、その8日後に自殺した。男子生徒らはポットさんを襲った際の写真を高校の友人たちと共有していた。

 記者会見で遺族側の代理人ロバート・アラード(Robert Allard)氏は「性的暴行を受けただけでなく、学校の全生徒の前で辱められた。性的暴行と以降7日間に彼らが犯した卑劣で恐ろしい、トラウマになるような中傷と残酷な行為が彼女(ポットさん)を崩壊させたことを、われわれは証明するつもりだ」と述べた。遺族側は3人を「不法死亡」で訴えている。

 また会見に同席したポットさんの母親シーラさんは「男子生徒たちはわたしの娘を侮辱し、いじめるために写真を配布しました。彼らは友達だったのに。こうした裏切りは大人はもちろん、女の子が対処できるものではなかった」と語った。

 北米では最近、10代による性的暴行とその行為を撮影した写真やビデオが出回る事件が後を絶たない。3月にはオハイオ(Ohio)州ストゥーベンビル(Steubenville)で、泥酔した高校の女子同級生をレイプした上、笑いながら撮影したビデオをインターネット上に流出させたアメリカンフットボール部の選手ら2人が有罪となっている。(c)AFP