【4月16日 AFP】キューバのフィデル・カストロ(Fidel Castro)前国家評議会議長が13日、元サッカーアルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏と面会したことを、キューバの地元紙が15日、伝えた。

 共産党機関紙グランマ(Granma)が報じるところによると、「古い友人ふたりは有意義な会話をした」とされ、兄弟同士のように明るく接し合ったいう。

 また、カストロ氏の息子が撮影したとされる写真も記事に掲載されている。

 病気を理由に2006年7月に弟のラウル・カストロ(Raul Castro)現国家評議会議長に議長職を移譲して以降、現在86歳のカストロ氏が人前に姿をあらわすのは珍しい。

 一方のマラドーナ氏は、ベネズエラの首都カラカス(Caracas)からキューバの首都ハバナ(Havana)入りした。同氏はウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領の後継者を選ぶ解散総選挙でニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)暫定大統領を支援するため、カラカスを訪れていた。マドゥロ氏は当選を果たしている。

 1987年にマラドーナ氏が初めてキューバを訪問して以来、同氏とカストロ氏は親密な関係を続けてきた。

 またマラドーナ氏は、薬物中毒やその他の疾病の治療のためにキューバの病院で過ごしていたこともある。(c)AFP