【3月26日 AFP】パキスタンの選挙戦で優勢が伝えられている野党を率いるナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相は25日、同国北西部のマンセラ(Mansehra)で選挙集会を開催した。

 マンセラは・シャリフ元首相の政党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(Pakistan Muslim League-NawazPML-N)の地盤。会場となった大きなスタジアムは警察の推定で3万人に上る支援者で埋め尽くされた。大勢の支援者を前にシャリフ元首相は開発と経済復興に取り組むと述べた。

 一方、かつて同国で軍事政権を率い、今回の選挙への出馬を目指すペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)前大統領が亡命生活を経て24日、4年ぶりに帰国した際には、数百人が出迎えたにとどまった。

 パキスタンにおける世論調査の信頼性は極めて低いものの、複数の指標が示すところによると、5月11日に実施される総選挙ではシャリフ元首相のPML-Nが勝利するとみられている。もし同党が勝利すれば同国では初の民主的な政権交代が行われることになる。(c)AFP/Nasir Jaffry