【3月1日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は、ドラフト候補生を集めて体力測定を行う毎年恒例のスカウンティングコンバインで今年、各チームによる候補生の面接の際に、性的指向を尋ねるなど不適切な質問があったとの報道を受け、調査を開始したとウェブサイトで明らかにした。

 今年のスカウンティングコンバインは、2月26日までインディアナポリス(Indianapolis)で4日間にわたって行われた。

 ところが、最終日に米スポーツ専門ケーブルテレビ局ESPNの取材を受けたコロラド大学(University of Colorado)のタイトエンド(TE)、ニック・カーサ(Nick Kasa)選手が、「(チーム側から)ガールフレンドはいるか、結婚しているか、女性が好きか、そんなことを聞かれた」と発言し、問題が発覚した。

「妙な質問だよね。でも彼らは真顔で尋ねるんだ」とカーサ選手は話した。

 さらに、ミシガン大学(University of Michigan)のクオーターバック(QB)、デナード・ロビンソン(Denard Robinson)選手や、ミシガン州立大学(Michigan State University)のランニングバック、ルベオン・ベル(Le'veon Bell)選手も、それぞれ28日のラジオインタビューで同様の質問を受けたことを明らかにした。

 これを受けてNFLは、声明で「全ての雇用主と同じく、NFLチームも米連邦、州、地元自治体の法規に従わなければならない」と発表し、いかなる選手に対しても性的指向などを尋ねた場合、チームは処罰対象となると警告した。(c)AFP