【2月28日 AFP】アフガニスタン東部ガズニ州(Ghazni)で27日未明、アフガン地方警察(Afghan Local PoliceALP)の検問所が旧支配勢力タリバン(Taliban)の襲撃を受け、少なくとも16人が死亡した。さらに同日朝には首都カブール(Kabul)でも軍のバスがタリバンにより爆破され、負傷者が出ている。同国ではこのところ、北大西洋条約機構(NATO)軍ではなく、自国の治安当局を標的とした襲撃が増加している。

 ガズニ州で起きた襲撃の詳細ははっきりしていない。アフガン地方警察は犠牲者の内訳を、警察官10人と同州アンダル(Andar)地区で反タリバン運動に参加した「地元村民5、6人」としている。「毒物を盛られた後、銃で撃たれた」との初期情報もあるが、真偽のほどは捜査班の最終報告を待つ必要があるとした。

 一方、州職員2人が匿名を条件に語ったところによると、殺害されたのは警察官16人。タリバンによって毒を盛られた後に銃撃され、武器を奪われたという。

 また首都カブールの警察当局によると、同市では27日早朝、軍用バスが自爆攻撃を受け、国防省の職員6人と一般市民4人が負傷した。

 西側諸国の当局者らは、攻撃の対象が来年撤退する予定のNATO軍から、その後の治安維持を引き継ぐアフガニスタンの軍や警察にシフトしているとみている。(c)AFP/Sayed Rahmatulla Alizada