【2月8日 AFP】米SNSフェイスブック(Facebook)の米国内ユーザーのうち半数以上が、フェイスブックへのアクセスを一時休止した経験があった。米独立系調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が5日、発表した調査結果で、最大の理由は「忙しすぎる」というものだった。

 この調査によると、フェイスブックへのアクセスを一時休止した経験のある米国内ユーザーは約61%に上った。また、来年はフェイスブックを利用する時間を減らそうと考えている人も27%に上った。

 アクセスを一時休止した理由で最も多かったのは、「忙しかったから」の21%。他には「ばかばかしいコメントにうんざりした」や「変な友人にうんざりした」、「飽きた」などがあった。また性生活に支障をきたしたからという理由もあった。「これらのデータが示しているのは、新たなソーシャルツールに適応するために、人々が生活を微修正しようとしていることだ」と、ピュー・インターネット・プロジェクト(Pew Internet Project)のディレクターで論文「Coming and Going on Facebook(フェイスブックにおける人の出入り)」の共同執筆者、リー・レイニー(Lee Rainie)氏は語る。「彼ら(SNSユーザー)は人脈作りのいわばバランスシート上でプラス、マイナスを合計して、人とつながることから得られるものと、そのために払う労力を天秤にかけている」

 米国では、インターネットを利用する成人の3分の2強がフェイスブックを利用している。また、フェイスブックを利用していない人のうち5分の1は、かつてフェイスブックを使ったことがあるが止めた人たちだった。この人たちが止めた理由には、「他人の問題を気にかける」のに疲れたというものや、「自分の時間をとられる」などがあった。

 調査は12月13~16日の期間中に米本土で生活する成人1006人に電話インタビューで行った。統計誤差は土3.6%。(c)AFP