【2月5日 AFP】下村博文(Hakubun Shimomura)文部科学相は5日、女子柔道日本代表の園田隆二(Ryuji Sonoda)前監督の選手に対する暴力問題について、「日本のスポーツ史上最大の危機」とコメントした。

 下村文科相は記者陣に対し、「柔道のみならず、ほかの競技種目も含めて実態を調査し、スポーツ指導の名の下に暴力を見過ごしてこなかったか、あらためて現実を直視すべきだ。日本が、スポーツにおける暴力は一掃したということを国内外に示すときがきている」とコメントした。

 また、指導者養成方法の改善や各競技団体が相談を行えるホットラインを設置する必要があると下村文科相は語っている。

 一方、全日本柔道連盟(All Japan Judo Federation)は同日、吉村和郎(Kazuo Yoshimura)強化担当理事の辞任を発表した。吉村氏は会見で、「私の監督不行き届きで迷惑をかけて申し訳ありません」と謝罪している。(c)AFP