【12月28日 AFP】米捜査当局は27日、コネティカット(Connecticut)州ニュータウン(Newtown)の小学校で起きた銃乱射事件の犠牲者親族を装い、インターネット上で募金を募っていたとみられる女を逮捕した。集めた募金は、「葬儀代」に当てるとしていた。

 ニューヨーク(New York)州ブロンクス(Bronx)在住のヌエル・アルバ(Nouel Alba)容疑者(37)は、サンディフック小学校(Sandy Hook Elementary School)での銃乱射事件に乗じた詐欺の計画に関連し、虚偽の供述をしたとして逮捕された。有罪となった場合、禁錮5年と最大25万ドル(約2150万円)の罰金が科される可能性がある。

 米連邦検事局の声明によると、コネティカット州の州都ハートフォード(Hartford)の裁判所に出廷したアルバ容疑者は、5万ドル(約430万円)の保釈金を支払い保釈された。

 米捜査当局は、同容疑者が交流サイトのフェイスブック(Facebook)や電話、携帯電話メールを使って、乱射事件で亡くなった児童のおばを装い「葬儀代」を集めていたとみている。米連邦捜査局(FBI)のキンバリー・メルツ(Kimberly Mertz)特別捜査官は、「犠牲者の遺族、さらには遺族らに経済的および精神的な支援を提供したいとの善意を持つ人々が犯罪の標的になっている」と述べ、「容疑者の逮捕は、ネット上で募金詐欺を行う者たちには法の裁きが必ず下るとの断固たるメッセージとなった。特に、悲しみにくれる、最も弱い人々から搾取しようとする犯罪者にはFBIの捜査が及ぶ」とコメントした。(c)AFP