【12月27日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)で優勝を収めたことで四大大会(グランドスラム)制覇へ向けて大きくのしかかっていたプレッシャーから解放され、自信を取り戻した。

 世界ランク3位につけているマレーは、9月に行われた全米オープン決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を下し、英国人男子選手としては1936年以来となるグランドスラム王者に輝き、その後ロンドン五輪でも金メダルを獲得した。

 現在25歳のマレーは、ブレークした2012年の勢いを持ち越すべく決意を新たにしている。1月に行われる2013年最初のグランドスラム、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)に先立ち、マレーはアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ(Abu Dhabi)で行われる3日間のエキシビション大会に出場する。

マレーはUAEの英字紙ガルフニューズ(Gulf News)に対し、「この3~5年間は相当なプレッシャーを自分の中に感じていたけど、全米オープンに勝ってからは非常にリラックスして不安も和らいでいる」と語った。

「自分としてはプレッシャーを取り除き、もっとリラックスして戦って、グランドスラムで勝利を重ねたい」

■ウィンブルドン制覇を目指すマレー

 6月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)で否が応でも注目が集まることは、マレー本人も自覚している。

 1936年のフレッド・ペリー(Fred perry)氏以来となる英国人男子選手の優勝を狙ったマレーは、2012年大会では決勝まで駒を進めたものの、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に敗れて涙を見せた。

「誰もがウィンブルドンで勝ちたいと思っている。まだ6か月先のことで、テニス界ではその間にあらゆる変化があるだろうし、今はまだ意識し始めてもいない」

「そうはいっても、毎年その時期になるとあの芝の上で勝ちたいと心底願うようになる。極めて厳しい大会だし、期間中はプレッシャーを感じずにはいられないけど、毎年あの大会で優勝に挑むのは楽しみだ」

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